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予備校のカモになるな |
(1)宅建試験に、2回目で合格した人の割合
一発合格を逃した人が、2回目で合格した率は、一発合格した人の3分の1しかないです。
これは、公開されているものではなく、証拠を示せるものでもないのですが、長くやっている所や大手予備校だったら、多少の違いはあっても「必ず知っている」数字です。
具体的には、全合格者のうち、
・ 1回目で合格した人の割合は 60パーセント
・ 2回目で合格した人の割合は 20パーセント
だと考えて下さい。
(2)司法試験に、2回目で合格した人の割合
宅建試験と違い、司法試験はさすが情報公開が進んでいまして、
平成28年の全合格者のうち、
・ 1回目で合格した人の割合は 55パーセント
・ 2回目で合格した人の割合は 21パーセント
だった、と法務省大臣官房人事課が正式に発表しています。
平成28年司法試験の全合格者は1,583人でしたが、
後述の「平成28年司法試験の採点結果」というリンク先に行けば、
1(2)エという所があります。
そこに、
・ 1回目 867人
・ 2回目 333人
と書いてあります。
この867人は全合格者の55パーセント、333人は全合格者の21パーセントに当たるのです(小数点は四捨五入)。
(3)人間誰でもが持っている「飽きの傾向」「モチベーション」の低下
宅建試験の場合、
一発合格を逃した人が、2回目で合格した率は、一発合格した人の3分の1しかなかったです。
司法試験の場合でも、
一発合格を逃した人が、2回目で合格した率は、一発合格した人の半分もないですね。
働かずに、朝から晩まで勉強できる環境の人が多い司法試験でさえ、人間誰でもが持っている「飽きの傾向」「モチベーション」の低下に勝てる人が少ないことが、お分かり頂けたでしょう。
働かねばならず、朝から晩までなんか勉強できない環境の人が多い宅建試験ともなると、「飽きの傾向」「モチベーション」の低下に勝てる人は本当にガクンと落ちてしまうことも、良くお分かり頂けたと思います。
(4)予備校のカモになるな
宅建試験の一発合格を逃した人は、以上の冷徹な現実を見つめて、「もう宅建試験なんか受けない」ことを含め、今後の進路を決めて頂ければと存じます。
宅建試験でも司法試験でも、一発合格するような人は、「小学校時代から積み上げられてきたモノ(国語力・積極性・応用力・記憶力)」が、その試験における普通の受験者とは違うのです。
言い換えれば、人間誰でもが持っている「飽きの傾向」「モチベーション」の低下が、法律系資格試験に限っては、「小学校時代から積み上げられてきたモノ」によって普通の人の何倍も低く抑えられているワケです。
「小学校時代から積み上げられてきたモノ」があまり無い人が、「その辺で営業している予備校」(宅建倶楽部を除く=笑=)の世話になったくらいで解決できるほど甘いもんじゃないです。
以上、今回のエントリーについて疑問や突っ込みがありましたら、うちのスタッフ doremi に無料回答させますので、ヨロシクです!
※
平成28年司法試験の採点結果 [法務省大臣官房人事課]