2014年3月9日日曜日

民法に「無効」が出てくる条文はいくつあるか?

民法は1044条まである膨大な法律ですが、「無効」という言葉が出てくる条文はいくつあると思いますか?

答は15個です。

その15が「無効」になる理由を、突きつめれば、
 イ 正常な判断能力の無い者の行為を、近代国家は応援しない
 ロ 違法行為を、近代国家は応援しない
 ハ 存在しない意思を、近代国家は応援しない
の、どれかに当たります。
物は考えよう…。民法なんて簡単なモンじゃ!(笑)
詳しくは 民法上無効になる理由 をご覧下さい。

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「無効」が出てくる15の条文すべて
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民法 第一編 総則(第1条~第174条の2)
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◆第90条 
公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする。

◆第93条 
意思表示は、表意者がその真意ではないことを知ってしたときであっても、そのためにその効力を妨げられない。ただし、相手方が表意者の真意を知り、又は知ることができたときは、その意思表示は、無効とする。

◆第94条 
1項
相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。

◆第95条 
意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。

◆第119条 
無効な行為は、追認によっても、その効力を生じない。ただし、当事者がその行為の無効であることを知って追認をしたときは、新たな行為をしたものとみなす。

◆第121条 
取り消された行為は、初めから無効であったものとみなす。ただし、制限行為能力者は、その行為によって現に利益を受けている限度において、返還の義務を負う。

◆第131条 
1項
条件が法律行為の時に既に成就していた場合において、その条件が停止条件であるときはその法律行為は無条件とし、その条件が解除条件であるときはその法律行為は無効とする。
2項 
条件が成就しないことが法律行為の時に既に確定していた場合において、その条件が停止条件であるときはその法律行為は無効とし、その条件が解除条件であるときはその法律行為は無条件とする。

◆第132条 
不法な条件を付した法律行為は、無効とする。不法な行為をしないことを条件とするものも、同様とする。

◆第133条 
1項
不能の停止条件を付した法律行為は、無効とする。

◆第134条 
停止条件付法律行為は、その条件が単に債務者の意思のみに係るときは、無効とする。

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民法 第二編 物権(第175条~第398条の22)
 無し
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民法 第三編 債権(第399条~第724条)
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◆第433条 
連帯債務者の一人について法律行為の無効又は取消しの原因があっても、他の連帯債務者の債務は、その効力を妨げられない。

◆第470条 
指図債権の債務者は、その証書の所持人並びにその署名及び押印の真偽を調査する権利を有するが、その義務を負わない。ただし、債務者に悪意又は重大な過失があるときは、その弁済は、無効とする。

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民法 第四編 親族(第725条~第881条)
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◆第742条 
婚姻は、次に掲げる場合に限り、無効とする。
1.人違その他の事由によって当事者間に婚姻をする意思がないとき。
2.当事者が婚姻の届出をしないとき。ただし、その届出が第739条第2項に定める条件を欠くだけであるときは、婚姻は、そのために、その効力を妨げられない。 

◆第802条 
縁組は、次に掲げる場合に限り、無効とする。
1.人違いその他の事由によって当事者間に縁組をする意思がないとき。
2.当事者が縁組の届出をしないとき。ただし、その届出が第799条において準用する第739条第2項に定める方式を欠くだけであるときは、縁組は、そのためにその効力を妨げられない。

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民法 第5編 相続(第882条~第1044条)
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◆第966条 
1項
被後見人が、後見の計算の終了前に、後見人又はその配偶者若しくは直系卑属の利益となるべき遺言をしたときは、その遺言は、無効とする。