2014年2月14日金曜日

「経済」を考えてみる - バレンタインデーに際して

へそ曲がりの迷物講師が、バレンタインデーに際して「経済」の意味を考えてみた記事です。

(1)「経済」の伝統的な意味


元々わが国には、「経済」なんていう単語は有りませんでした。

江戸時代まで使われていた経世済民(けいせい・さいみん)という言葉を、明治になって誰かが省略して「経済」となったのです。

この経世済民は今でも国語辞典に載ってますが、世の中を治め庶民の生活を安定させるという意味です。

だから「経済」の伝統的な意味は、「庶民のために良い政治をする」ということです。

(2)現代の意味


それがどうでしょう。

いま開かれている国会でのやりとりを聴いてると、「どんどん消費を拡大させ、みんなが利潤を上げ、誰も損しないようにする」のが経済である、と勝手な意味を与えてますね(こんな意味は国語辞典に載って無いです)。

与野党とも、あるいは、すべてのマスコミの論調も同様に思えます。

(3)その昔


ところで中学生の頃は結構モテタので、2月14日の前日になると、「オグチ君、明日チョコレートあげるね!」とミーハーな女子同級生から事前告知され、当日は普通の板チョコをもらった経験が有りますが、バレンタインデーなんてのは全然知りませんでした(ミーハー以外の普通の女子中学生も知らなかったようです)。

それでも何とも言えない、「誇らしげな幸福感」がありましたね!

わが国の菓子メーカー等(いろいろな説が有ります)が仕掛けたとされるバレンタインデーに女性がチョコレートを贈る習慣。
今では完全に定着し、義理チョコ禁止令が出る職場まで現れる始末。

女性がチョコレートを買ったお金は、当然チョコレートメーカーに渡ります。
その途中のチョコレートを運ぶ流通業者や、チョコレートを売る小売業者にもお金が回ります。チョコレートの材料(カカオ豆)を売った外国にもお金が還流します。

その昔はホワイトデーなんか無かったですが、今ではこれも定着したので、その分のお金も世界中を還流します。

まさに、「どんどん消費を拡大させ、みんなが利潤を上げ、誰も損しないようにする」のが経済であるかのように教育する分かりやすい例が、今日のバレンタインデーのような気がします。

(4)ECONOMY


「庶民のために良い政治をする」から「どんどん消費を拡大させ、みんなが利潤を上げ、誰も損しないようにする」に変化してしまった「経済」の意味。

お題目は立派そうだけど、

 ・ どんどん消費を拡大させる
      ↓
  ・ みんなが利潤を上げる
      ↓
  ・ 誰も損しない

と、盲目的な意味を「経済」に与えてしまって本当にいいのでしょうか?    
どこかに落し穴はないのでしょうか?

国語辞典には、「経済」についてもう一つの意味が掲載されてます。
それは英語のECONOMYに由来するもの。

飛行機の ECONOMY CLASS や ECONOMY CAR(エコ・カー)でお馴染みのあれです。
こちらは、節約・倹約という意味ですね。

ゴチャゴチャ書いて来ましたが、資格試験くらいはエコで行きたいもんです。
「どんどん消費を拡大させる」ことに基本的な疑問を持つ私の正直な感想としては、やっぱり宅建もエコですね。

皆さまがエコを貫いて合格した時、私が中学生の頃に経験したような「誇らしげな幸福感」を味わうことでしょう!