2013年12月22日日曜日

嫡出でない子(非嫡出子)

(1)定義


「嫡出(ちゃくしゅつ)でない子」(非嫡出子)とは、法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子のことです。

私が小さい頃は、「私生児!」と差別的な呼び方をする大人が多かったですが、民法上はすでに、昭和17年から「嫡出でない子」という表現をしています。

(2)差別の一つが無くなった


「嫡出でない子」の法定相続分を「嫡出である子」(嫡出子)の2分の1にすると書いてあった民法900条4号ただし書き前半部分が、平成25年9月4日の最高裁大法廷決定で憲法違反とされたのは、ご存知の方も多いと思います。

その大法廷決定を受けて、ようやく民法900条4号ただし書き前半部分が削除され、平成25年12月11日から施行されています。

今の民法900条4号は、

『子、直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。
ただし、<<…削除部分…>>父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の2分の1とする。』

となり、ようやく「嫡出でない子」の差別の一つが消えました。

以上については、法務省の関連ページが詳しいです。


(3)まだ差別は残っている


わが国では大多数を占める「嫡出である子」(嫡出子)は、父母の氏(うじ)を称します(子の出生前に父母が離婚したときは、離婚の際における父母の氏を称します)。
でも、「嫡出でない子」は、母の氏を称します。
民法790条  民法791条も参照

母の氏を称させるなんて、「嫡出でない子」に対する別の差別だとは思いませんか?

「嫡出でない子」の法定相続分を2分の1としていた制度も、母の氏を称させる制度も、家族制度って何?だけでなく、グローバル的には男と女って何?という動物の根源に触れる難問ではありますが…。